Yurika Hirayama and Women’s Ski Jumping

女子スキージャンプ

札幌からオリンピックを目指す女子スキージャンパー。

女子スキージャンプ

“初めて飛んだときの一瞬浮いた感じが楽しくて、もっと遠くへ飛びたくなった。”

— 平山 友梨香

2014年にロシアのソチで開催される冬季オリンピックから正式種目となった、女子スキージャンプ。現在世界大会に参加する選手数は100人ほど。その1人である平山友梨香さん(札幌在住)は、昨シーズンのワールドカップ日本代表に選出されるなど、今後の活躍が期待される選手。好きな音楽の話で盛り上がる23歳の女の子らしい素顔からは想像できない迫力あるジャンプを見せる彼女に、スキージャンプの魅力やオリンピックへの想いについて伺いました。

女子でも飛べるんだ! という衝撃。

冬季オリンピックの花形種目の1つ、スキージャンプ。国内で女子スキージャンプが誕生したのは、1983年。競技人口のほとんどを男子が占める中、選手も大会の数もゼロに等しい状態からのスタートでした。その後、1991年に国内大会で初の「女子の部」が創設され、国際大会にも採用されるなど着実に競技としての実績を積み上げ、2011〜2012シーズンには初のワールドカップが開催されます。その歩みと並走するように、世界大会に参加する選手数は100人ほどにまで増加。その1人が、札幌在住の平山友梨香さん。子どもの頃から母親と一緒に大倉山ジャンプ競技場へ足を運んでいた彼女は、ある日、競技開始前に行うテストジャンプを担当した山田いずみさん(札幌出身。2009年現役引退)に出会います。「女子でも飛べるんだ!」と衝撃を受け、小学5年生のときに札幌ジャンプ少年団に入団。「初めて飛んだときの一瞬浮いた感じが楽しくて、もっと遠くへ飛びたくなった」と笑う彼女は、世界ジュニア選手権代表を二度務め、昨シーズンのワールドカップでは日本代表に選出。今後の活躍が期待される選手です。

世界を相手に、飛ぶ。

スキージャンプは、その飛距離と姿勢の美しさを競う競技。「遠くに飛ぶ上で一番重要なことは、踏切台に至るまでの滑り」と平山さん。助走時の速度は、ラージヒルでおよそ90Km/h。それに耐えてベストな重心の位置をキープする、筋力と精神力が求められます。さらに、踏み切りのタイミングや飛び出す方向が飛距離に大きく影響するため、日々の練習で踏切時の一瞬の感覚を身体に染み込ませていきます。ジャンプを今まで続けてこれた理由は?という問いには「1回1回のジャンプが全て違うので終わりがないですし、世界大会に出場するようになって世界を相手に飛べることが何より刺激的で、それで続けているのだと思います」との答えが。求められる技術や精神面でのハードルは高いけれど、それを越えると世界を舞台に活躍できる。その可能性の大きさが、女子スキージャンプに現在注目が集まっている理由なのかもしれません。

地元札幌に響いた歓声。

風を切る音、着地の衝撃音などの臨場感は、スキージャンプの魅力。発祥の地ノルウェーのオスロ郊外にある、ホルメンコーレンジャンプ競技場は5万人以上を収容し、毎試合、大きな歓声が響き渡ります。平山さんもワールドカップ最終戦でこの地でのジャンプを体験。「何万人もの観客の前で飛べたことに、とても感動しました」と語りながらも、それ以上に、宮の森ジャンプ競技場で開催されたワールドカップ札幌大会での光景が印象に残っているそうです。「国内で開催されるジャンプの大会は、海外の大会と比べて観客が少なかったのですが、札幌大会では3,000人を超える観客が入りました。スタート地点に立ったとき、下の方が黒く埋まっている眺めと歓声を聞いて、とてもうれしかった」。

03

世界に誇れる地元の競技場から、オリンピックを目指す。

早くから国際大会の舞台となってきた大倉山ジャンプ競技場(ラージヒル)と宮の森ジャンプ競技場(ノーマルヒル)は、都心部から車で20分ほどというアクセスの良さを誇り、海外での知名度・人気ともに高い競技場です。「地元に世界に誇れる競技場があり、毎年ワールドカップが開催されて、世界のトップ選手のジャンプを見ることができる。観客にとってもジャンパーを目指す子どもたちにとっても、札幌はとても恵まれていると思います」。2014年1月からは、ジャンプワールドカップ札幌大会をはじめとした国際大会が続きます。平山さんも「まずは、冬の大会で結果を出すこと。今までずっとオリンピックを目標にしてきたので、日本代表に選出されるよう諦めずに頑張りたいです。そして、最終的にはメダルを狙いたい」と意欲を燃やします。札幌からオリンピックを目指す彼女のジャンプを、ぜひ競技場で体感してください。

平山 友梨香(ひらやま ゆりか)

1990年11月16日、札幌市生まれ。上野幌東小5年から札幌ジャンプ少年団で競技を開始。北海道尚志学園高−北翔大短大。07、10年世界ジュニア選手権代表。11年ユニバーシアード冬季大会ノーマルヒルで銀。昨季はW杯代表に初選出されフル参戦。最高位は13位で個人総合31位。2013年2月のノルディックスキー世界選手権ノーマルヒルで24位。

Information

名称
FISジャンプワールドカップレディース2014 札幌大会
期間
2014年1月11日〜12日 11時〜 ※12日は予選10時〜
場所
宮の森ジャンプ競技場
お問い合わせ
公益財団法人 札幌スキー連盟
TEL 011-221-1661
ウェブサイト
http://www.age.ne.jp/x/sas/

You may also like