POLOCLE

ポロクル

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社会問題を改善し、働き方についても考える。

ポロクル

“メッセージを伝え続ければ「まち」は変わる。若い人たちにそれを実感してほしい。”

– 澤 充隆

市民がつくる公共交通を実現したい。

– 草野 竹史

札幌の中心部に白い自転車が並んでいるのを見たことがありますか?ポロクルは自転車を共有するサービス。共有することを通じて、排気ガスや放置自転車などの社会問題の改善に取り組むと共に、アルバイトとして働く若年層の社会参加を促すなど、より多くの人が積極的に自分の住むまちについて考えるきっかけ作りを行っています。株式会社ドーコンモビリティデザインの澤 充隆さんと、NPO法人 ezorock の草野 竹史さんにお話を伺いました。

浸透しつつある「シェア」という考え方。自転車は低炭素社会の重要な移動手段です。

必要な時に車を借りるカーシェアリングや、複数人で住居を共有するハウスシェアリングなど、必要な物を所有するのではなく、共有する人たちが増えています。札幌の中心部でみかける白い自転車「ポロクル」は、自転車を共有するサービス。低炭素社会の移動手段として注目されている自転車。公共交通網と連携して自転車を配することで利便性を向上し、マイカー中心の生活から、公共交通を利用する生活へ転換することを促します。自転車を共有することや公共交通を利用することを通じて、人と人との触れ合いが活発になり、自分が住む街の環境について考えるきっかけになります。

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みんなの自転車という思いを込めて。札幌だからできることを大切にしています。

ポロクルという名称は「サッポロ+サイクル」を短縮したもの。そこに込められているのは、札幌に住む、もしくは、集まるみんなの自転車という思い。札幌都心部で東西5km、南北3kmのエリアに40ヵ所以上の専用駐輪場「ポート」を配置し、約300台の自転車が稼働中。ユーザーの登録数が約7,000件を突破し、市民や観光客の足として定着しつつあります。冬季期間、休業するのは雪が降る札幌ならでは。「札幌市の景観色70色」の中から「三角山」と呼ばれる緑をポロクルのテーマカラーに選ぶなど、札幌らしさを大切にしています。

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従業員500名以上の総合建設コンサルタントと、常勤6名のNPOが手を結んで実現。

2008年に株式会社ドーコンの社内プロジェクトとして始まったポロクルは、2010年の本格始動へ向けて運営パートナーを探していました。その時に出会ったのがezorock。ライジングサンロックフェスティバルの会場で、ごみ分別や資源回収などの活動を行っていたezorockを知ったドーコンが誘いました。都市や地域の開発を担う総合建設コンサルタントと、環境保全をテーマに掲げるNPO。対立してしまいそうなふたつの組織ですが、理想的なパートナーシップに発展します。ドーコンは従来とは異なる地域と結びついたビジネスの必要性を感じ、新たな方向性を模索していました。そのプロジェクトのひとつがポロクルでした。一方のezorockは、公共性があり、計画の初期段階から関われるプロジェクトを探していました。できあがった枠組みに参加するのではなく、青年層が主体となって築き上げ、参加する場が必要であると感じていたのです。お互いの理想を実現するために、歴史も規模も大きく異なる二つの組織が連携しました。

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平均年齢20.8歳の「クルー」たち。彼らの仕事はソーシャル・アルバイトと呼ばれています。

ポロクルでは、自転車の運搬や駐輪場の管理などの業務に、およそ50人の若者が従事しています。平均年齢は20.8歳という若さ。彼ら/彼女たちは「クルー」と呼ばれています。アルバイトではなくクルーと呼ぶのは、職種や年齢に関係なく、みんながチームの一員であるというポロクルの考え方にもとづいています。クルーの仕事は、「ソーシャル・アルバイト」と呼ばれ、単にお金を稼ぐための手段ではなく、自転車のルール・マナーを伝えたり、路上駐輪対策の一端を担うなど、まちづくりにつながる仕事。欧米では若年層の社会参加が活発で、NPOのユース部門が数億円を運用しているという例もあります。ポロクルは環境や交通の問題と向き合いつつ、若年層の社会参加を促進し、次世代を担う若者の育成にも寄与しています。

澤 充隆(さわ みつたか)

株式会社ドーコンモビリティデザイン 取締役
北海道札幌市出身。1989年、北海道開発コンサルタント株式会社に入社(2001年より株式会社ドーコンに社名変更)し、交通計画・道路計画の分野を担当。2008年、交通・道路に関する技術を活かし、自転車共同利用実証実験に深く関与。2011年、株式会社ドーコンモビリティデザインを立ち上げ、札幌都心部にてサイクルシェアサービス「札幌みんなのサイクル ポロクル」を展開中。

草野 竹史(くさの たけし)

環境NGO ezorock 代表理事
1979年札幌市生まれ。酪農学園大学環境システム学部経営環境学科卒。在学中、国際青年環境NGO「A SEED JAPAN」への参画をきっかけに、2001年に環境団体「ezorock」設立。北海道最大級の音楽フェスティバル「RISING SUN ROCK FESTIVAL」における環境対策活動を中心に活動を展開。大学卒業後、建設コンサルティング会社に就職。まちづくりや環境、観光などの調査に携わる。2005年に退職。2006年4月より環境NGO ezorock代表理事に就任。2013年4月NPO法人化。

Information

名称
ポロクル
期間
5月〜10月
場所
札幌市内各所
お問い合わせ
ポロクルカウンター
TEL:011-242-4696
受付時間:月〜金 11時〜19時/土祝日 10時〜17時
10月のみ全日11時~15時

facebook page
https://www.facebook.com/porocle
ウェブサイト
http://porocle.jp/

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