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暮らしかた冒険家

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札幌で、これからの幸せや豊かさを模索する。

暮らしかた冒険家

“ワークショップに参加してくれた人が、
自分たちの家でもやってみようかと話しているのを聞くとニヤニヤします 。”

— 伊藤 菜衣子

人類はあらゆるフィールドを冒険し尽くしたけど、しあわせになれたのかなあ。
次のフロンティアは「家の中」なのかもしれない

— 池田 秀紀

7月19日に札幌国際芸術祭2014が開幕しました。美術館や歴史的建造物などに展示されている、さまざまなアート作品をもうご覧になりましたか?展示作品の中には、芸術祭の期間を通して形を変えていくものもあり、何度も足を運べる楽しさがあります。《暮らしかた冒険家 札幌の家》もそのひとつ。アーティストの自宅を会場に、札幌市民とともに「暮らし」をつくっていく作品です。「暮らしかた冒険家」伊藤菜衣子さんと池田秀紀さんに、お話を伺いました。

アーティストの自宅の壁紙を、みんなではがすワークショップ。

「壁紙をモーレツにはがす会、開催中!老若男女!今日は17:30までやっています!」。札幌国際芸術祭2014の初日、ツイッターやフェイスブックに、こんな告知が流れました。芸術祭のために熊本から札幌に移住してきたアーティストユニット「暮らしかた冒険家」が開催するワークショップの第一弾です。彼らの家には近所の人や、告知を見た人が次々と訪れ、ビニールクロスの白い壁紙をどんどんはがしていきます。合間には、近所の畑で穫れた野菜を持ってくる人あり、「みんな頑張ってるからスイカを持ってきたよ」とお土産を持参する人あり。「初対面でも、壁紙を一緒にはがしているうちに自然と打ち解けます。その後みんなでおやつを食べるのも楽しい」と伊藤さん。このさまざまなワークショップは札幌国際芸術祭2014の期間中継続して行われ、これまで5歳から60代まで幅広い年齢の人が参加しました。

二人が最初に見つけた、札幌に余っていた「宝の原石」とは?

《暮らしかた冒険家 札幌の家》は、伊藤さんと池田さんがつくる「暮らし」を見せる作品です。彼らがツイッターやフェイスブックで発信する日々の出来事を眺めたり、週末のワークショップに参加したりして楽しみます。では、彼らは、どんな暮らしを目指しているのでしょう。「私たちが実践しているのは、“ないものねだりから、あるものみっけの暮らしかた”。その土地で余っているもの(宝の原石)を見つけて磨き、価値あるものに変身させるのが面白いんです」と伊藤さん。彼らが最初に見つけた、札幌に余っていた「宝の原石」は、築28年の空き家。「住宅のシンクタンクで働く人から、札幌はこの先、築30〜40年の空き家が増えるだろうと聞きました。そこで、芸術祭の期間を通して、この家を環境負荷の少ないエコハウスに変身させてみようと思ったんです」と池田さんは話します。

「Do It With Others(DIWO)」スタイルで、人が自然と集う場へ。

ここまで聞くと「彼らは建築の専門家?」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。「4年前まではペンキすら塗ったことがなく、力を入れ過ぎてローラーの持ち手を折ったこともある」と池田さんは笑います。彼らの基本にあるのは、まず自分たちでやってみる「Do It Yourself(DIY)」、そして、ときにはプロの手も借りながら人と一緒に挑戦する「Do It With Others(DIWO)」。その結果、「面白そう」と興味を持ってくれる人が自然と二人の周囲に集まり、そこから新たなつながりが生まれます。札幌国際芸術祭2014のゲストディレクターを務める坂本龍一さんは、二人のことを「その土地の人の脈を掘り当てる名人」と評します。《暮らしかた冒険家 札幌の家》にも、近所の人からワークショップ参加者、道外からのお客さん、材木屋さんや漆喰屋さんといった地元の建材会社など幅広い人が登場し、とても賑やかです。

「これからの幸せや豊かさは、自分たちの暮らしの中に隠れている。」

「ワークショップに参加してくれたご夫婦が、自分たちの家でもやってみようかと話しているのを聞くとニヤニヤします。家に対してできることが増えると、より積極的に家について考えるようになって愛着も増す。私たちの暮らしを通して、衣食住全般に対する変化の種を人の心にまいていきたいんです」と伊藤さん。「これまで人類は、幸せや豊かさを求めて新大陸や宇宙などを冒険してきたけれど、これからの幸せや豊かさは自分たちの足元にある暮らしの中に隠れているはず」と、「暮らし」を冒険する二人。《暮らしかた冒険家 札幌の家》は、札幌国際芸術祭2014の会期中、土曜と日曜12:00〜17:30まで一般公開しており、毎週ワークショップを開催。誰でも自由に参加できます。ぜひ二人の冒険を、一緒に楽しんでください。

暮らしかた冒険家

ウェブデベロッパー池田秀紀(1980年千葉生まれ)、写真家伊藤菜衣子(1983年札幌生まれ、茅ヶ崎育ち)による夫婦ユニット。高品質低空飛行生活をモットーに結婚式や新婚旅行、住居などの「これからのあたりまえ」を模索する。主な仕事に、100万人のキャンドルナイト、坂本龍一氏のソーシャルプロジェクトなどのムーブメント作りのためのウェブサイトやメインビジュアルの制作など。

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