Hokkaido Branch, NPO Japan Hospital Clown Team

NPO法人 日本ホスピタル・クラウン協会北海道支部

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病院を訪れ子供を笑顔に変えるクラウン(道化師)を北海道各地に。

NPO法人 日本ホスピタル・クラウン協会北海道支部

“クラウンが子供たちの前にやって来ると 病室がほんわかあったかい空気に変わるんです。”

太田恵美

ロビン・ウィリアムズが主演した映画「パッチ・アダムス」をご存じでしょうか。クラウン(道化師)に扮して病気の人びとを楽しませるホスピタル・クラウンの活動を始めた実在の米国人医師の物語です。その“日本版”ホスピタル・クラウンの活動を、北海道にも広めようと札幌を拠点に力を注ぐNPO法人 日本ホスピタル・クラウン協会北海道支部のクラウン“まゆりん”と事務局の太田恵美さんにお話を聞きました。

子供たちが待つ病院に赤鼻のクラウン現る!

トン、トトン、トン、トトン。小気味よい太鼓のリズムを鳴らしながら真っ赤な鼻のクラウン“まゆりん”が現れると、子供たちは大きく目を開き、その一挙手一投足を見守ります。緊張感に包まれた空気は、“まゆりん”が細長いバルーンを子供たちに配り始めたところで一変。「僕も」「私も」とバルーンをねだる子供たちの熱気でわっと賑やかになりました。「見ている子供も大人も表情が変わる、その場の空気を変えるのがクラウンの力です」と太田恵美さん。北海道支部ではこうした病院訪問を、札幌市内3つの病院で2週間に1回行っています。支部に所属するクラウンは7名。みんな生粋の道産子クラウンです。

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ホスピタル・クラウンを札幌に、北海道に根付かせたいと一念発起。

太田さんがホスピタル・クラウンの活動を知ったのは2007年。日本のホスピタル・クラウンの第一人者である大棟耕介さんの著書を読み、とにかく話を聞きたいと、名古屋から大棟さんを招いて講演会を実施しました。その後もクラウンチームを呼んで講演会やワークショップ、不定期での病院訪問を企画するうちに、「ホスピタル・クラウンを札幌に、北海道に根付かせるためには、地元でクラウンを育てなければ」と考えた太田さん。大棟さんらに講師になってもらい、クラウンの養成講座を2009年に行います。“まゆりん”もその第1回養成講座に参加した一人。「人づきあいは苦手な方ですが(笑)、子供を主役にするというホスピタル・クラウンの発想がステキだなと思い、真っ先に手を挙げたんです」と当時を振り返ります。

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「病院で言葉を失った子供が笑い声を上げた!」

道産子クラウンが誕生してから5年。忘れられないエピソードはいくつもある、と太田さん。札幌のある病院訪問でのこと。入院した日から3日間一言も話さなくなってしまった女の子の病室に、クラウンがやってきました。最初はびっくりしてやはり声の出なかった女の子ですが、パフォーマンスを続けるうちにいつのまにか声を出して笑っていたのです。自宅にいたときそのままの笑顔で!付き添いのお母さんが太田さんに「ホッとしました」と涙を流しながら何度も頭を下げました。お母さんを見ながら「この活動をやってきて良かった」と太田さんは心から思ったそうです。

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北海道の各地にホスピタル・クラウンを

道産子クラウンの活躍は口コミで広まり、今では札幌市以外の病院や保育園・幼稚園、イベントなどからも声が掛かります。この夏は1000人規模のイベントに招かれ、4人のクラウンがバルーンやマジックなどのパフォーマンスを行いました。「笑うことでナチュラルキラー細胞(ウイルス感染やがん化した細胞を見つけて攻撃する細胞)が活性化し、免疫力がアップするといわれています」。支部の活動を応援する「すえおかこどもクリニック」(札幌市清田区)の末岡裕文院長はクラウンがもたらす健康効果をこう指摘します。太田さんは「ボランティア主体なので活動資金の問題もあります」と不安を覗かせながらも、「釧路や北見、函館にもクラウンが育ち、北海道各地で定期的な病院訪問ができれば、笑顔の輪が北海道じゅうに広がるはず」と期待を込めて話してくれました。

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太田 恵美

NPO法人 日本ホスピタル・クラウン協会北海道支部 事務局

旭川市生まれ、旭川市育ち。2007年に大棟耕介氏の著書を通してホスピタル・クラウンの存在を知り、北海道での活動を根付かせるためのサポートを開始。現在は北海道事務局として、病院への訪問スケジュール調整、取材・イベント訪問などの問い合わせ対応、それに伴うクラウンのスケジューリングなどを担当している。

Information

名称
NPO法人 日本ホスピタル・クラウン協会北海道支部
ウェブサイト
http://hospital-clown.jp/

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