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アスリートを先生に。北海道発!スポーツ教育で子どもに夢と笑顔を。

“スポーツの力を社会にどう役立てるか。その可能性を広げたい”

北海道札幌市をホームタウンとするプロサッカークラブ「コンサドーレ札幌」に9年間在籍し、ミスターコンサドーレと呼ばれてサポーターに愛された曽田雄志さん。引退後の2013年にA-bank北海道を立ち上げ、札幌市内の小中学校にアスリートを派遣するなどの事業を展開しています。「スポーツのさまざまな力を社会に役立てたい」と活動を続ける曽田さんに話を聞きました。

スポーツとビジネスと教育の、素敵な三角関係。

元Jリーガーやバレーボールの元日本代表選手が体育の先生になったら?そんな夢のような授業を実践しているのがA-bank北海道です。同団体では札幌市内20の小中学校にアスリートを無料で派遣し、部活動や体育の授業で指導しています。「継続して子どもたちに関わり、アスリートは学校の先生にスポーツ指導のノウハウを提供する。その代わり先生からは授業の作り方や運営方法を学ぶ。運営資金は協賛してくださる企業から集めています。“アスリートと企業と学校”、“スポーツとビジネスと教育”がお互いに利益を得られるような仕組みづくりをめざしています」と曽田さんは言います。

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夢をかなえた人間が持つ説得力。アスリートだから、教えられること。

「アスリートが教育に携わることの意義は大きい」と曽田さん。「僕たちアスリートは、種目は違っても、好きなことを仕事にしているという点で共通しています。好きなことは絶対に手を抜かないし、目の前の困難から逃げることもしません。夢をかなえるのは簡単ではないけれど、“夢をかなえる確率を上げる”ことはできる。そのための授業を行っています」。アスリートの資質の一つは目標設定を習慣化していること。「試合に出たい、出たら勝ちたい、勝ったら優勝したいと常に目標を設定して練習に励む。だからスポーツを教材にすることで目標設定の掲げ方を学ぶことができます。目標を明確に設定し、困難にも前向きにチャレンジする習慣を持つ大切さを子供たちに伝えています」。

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アスリートたちに引退後の活躍の場を。

A-bank北海道の活動は教育の提供だけではありません。アスリートの引退後の仕事を創出することも大きな使命です。「日本のプロスポーツの中で年金システムが充実している競技はありません。プロ野球でさえもまだまだ十分な仕組みができていません。選手たちは引退後、ほかの職業や活動で生計を立てていかなければならないけれど、多くのアスリートはその方法がわかりません。競技を通して自分が何を身につけ、それを社会の中でどのように価値づけできるか。スポーツで培ったさまざまな価値を仕事に生かすお手伝いをすることも僕たちの役割です」。

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スポーツの可能性をさらに広げるために。

曽田さんは2014年、北海道教育大学の講師に着任。スポーツマーケティングを教えています。「スポーツにはエンターテインメントの一面もあれば、教育の側面もある。札幌市西区内にある西のコンサ通り商店街のような地域振興に結びつくケースもあります。スポーツのさまざまな価値を社会課題の解決にどうつなげていけるか、その可能性を研究しています」。札幌生まれ・札幌育ちの曽田さん、故郷に対する思いも強い。「遠征に行き道外や海外からの目線で札幌を見ると、自然豊かで、食べものがおいしく、知的好奇心を満たしてくれるような施設やイベントも多くあり、こんなに魅力的なまちに住んでいたんだと改めて気がつきます。でも住んでいる間はなかなかその価値に気づくことができません。札幌を元気にするためには、札幌の人が足もとの価値に気づき、意識高く自分たちのまちの魅力を発信することが必要です。僕はそれをスポーツでサポートできたらと考えています」。スポーツの力を、教育に、ビジネスに、まちづくりに。曽田さんの夢は広がります。

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曽田雄志

一般社団法人A-bank北海道 代表理事

札幌市出身。札幌南高校、筑波大学を経て、2001年コンサドーレ札幌入団。2009年引退。通算254試合21得点。現役時代はミスターコンサドーレと呼ばれ親しまれた。2011年震災復興のためのボランティア団体「EN project Japan」を設立。2013年10月「一般社団法人A-bank北海道」設立。2014年2月より北海道教育大学岩見沢校 芸術・スポーツ文化学科 芸術・スポーツビジネス専攻 講師。コンサドーレ札幌アドバイザリースタッフ、コンサドーレ札幌サポーターズ持株会理事、札幌オオドオリ大学理事ほか。

Information

名称
一般社団法人A-bank北海道
ウェブサイト
http://www.abankhokkaido.jp/

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